おさない心をすこやかにはぐくむお雛様。
子供達が愛しいもの、可愛いものを見つめる目を見られたことがおありでしょう。その目がそのお子様の将来を平和で豊かにするしるしなのです。美しいものを美しいと愛で、愛らしいものを守り育てる、お雛様はそんな心をあなたのお子様に芽生えさせます。
思ってみてください、ゆったりとした春の日の一日、親子揃ってあれやこれやと話しながら、雛を飾り、お人形の顔を我が子に重ね、その子とともにお茶を飲み、お菓子をいただく。雛の前で幸せな時が流れます。 |
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もともとお雛様は人形(ひとがた)の変形でした。ひとがたというのは、人の代わりとなって人の不幸を背負ってくれるものです。島根県の出雲地方の加賀の潜戸(くけど)、鳥取県の用瀬(もちがせ)の流し雛、和歌山の海への流し雛、岡山県北木島の流し雛など不幸せを雛に託して子供の幸せを願う風習が今も全国に残っています。
科学が発達して物質文明が盛んな今ですが、それでも人の力では予測が出来ない、太刀打ちできないものはいくらでもあります。お雛様にはその美しくやさしいお顔に、綺麗な着物にあなたのこころを和ませる何かがあります。一日をお雛と一緒に可愛いお子さまと過ごし、心に安穏をもち、明日への活力にしてください。 |
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